事業承継で大事なことの一つは、何をするかよりも、誰と行うか、が重要になってきます。ある経営者さんから、「都市部などの大手企業よりも、同じ地域の安心できる企業に任せたい」とおっしゃっていただきました。売り手の経営者様にとっては、「本当に、大事な会社を引き継いでくれる相手なのか」が大きなポイントになってくるかと思います。当センターのグループ会社は延岡市と日向市において福祉事業や飲食店・小売販売を行なっており、地元中小企業様と密着したお付き合いをさせていただいております。だからこそ、買い手となる中小企業様には、事前に決算書を拝見し事業を引き受けるにはふさわしいかなどの、信頼できる企業様のみを厳選する高い基準を設けております。

                事業承継アドバイザーとして売り手の会社様と買い手の会社様、また金融機関様との橋渡しを担当させていただくスタッフは、当グループの現場で活躍しております。トイレ掃除・事務所清掃から始まり、人材育成・お客様の相談窓口・商品開発・金融機関との折衝・行政書類作成・経理の帳簿作成から会計ソフトの入力など、中小企業ならではの雑用を含めた全ての業務を行います。それ以外にも自己成長のスキルアップの重要性を認識し、時間を確保して習熟しているものが選抜されております。

また、事業承継には様々な法律が関係してきますので、弁護士・司法書士・税理士・社労士などの士業の専門家と連携し、アドバイスを受けながら事業承継に取り組んでおります。

だからこそ、お客様や社員さんの気持ちを汲んだ事業承継サポートができ、承継後のサポートにも自信をもって対応しております。特に事業承継後のサポートは愚直な実践が必要とされます。売り手の経営者が会長職として経営陣に残っていただいても、社員さんが感じる承継後の不安は決してゼロになりません。承継後に、社員さんと一緒になって汗をかいて、新たな会社のスタートラインに立てるよう、日々の当センターの事業承継アドバイザーも実務の錬成を欠かしません。

                実は、当グループを利用していただくお客様、お仕事を依頼いただく法人様の８０％以上の方が異口同音に「障害ある方のお仕事になれば嬉しい」とおっしゃっていただきます。当センターを利用した際に頂戴する料金は、当グループ内に在籍している障害ある仲間の仕事に変換されます。例えば、当センターの事務所の維持管理として清掃の依頼を出すことができています。また、現在ご覧になっていただいているこのホームページの管理は、障害ある仲間が行なってくれています。ホームページ自体は制作会社様に依頼したのですが、パソコンが得意な障害ある仲間に、毎月の修正や微調整などの管理を任せています。

                大手企業は業務効率化のために、中国をはじめアジア諸外国に依頼を行っています。中小企業でも同じように業務効率化は課題ではありますが、実践できている企業はほとんどありません。誰が行っても同じ繰り返し作業などは、それを得意とする障害ある仲間が行えます。例えば自閉症でコミュニケーションが不得意な障害ある仲間、会社の機密情報をシュレッダーする作業は１日行なうことを苦にしません。それ以上に、「社会から必要」とされていることに喜びを感じています。

研修を兼ねているため1時間単価５００円くらいの費用で見積もりをだすことができるため、中小企業にとっても業務効率化につながり、社員さんが得意分野の仕事に専念してもらう環境づくりにも繋がります。

                そのようなことも含めて、事業承継をするタイミングで業務効率化を行い、会社の永続性を考えるお手伝いができます。